ワールドカップグループリーグA組ドイツvsポーランド☆☆☆☆☆
各チーム共2ゲーム目となるここから本当の戦いが始まると言ってもいい。 決勝トーナメント進出へ向け、負けられない戦いが続いていく。 1戦目を落とし何が何でも勝利が欲しいポーランドは、 右サイドのSmolarekを2トップの一角として起用、左サイドにJelenという攻撃的な布陣。 今回は序盤から守勢に回らず、得意のサイド攻撃から積極的にゴールを狙う。
両チーム共中盤を非常にコンパクトに保ち、自由にボールを扱えるスペースはほとんど無い。 中盤での寄せが早いため、ボールが激しくピッチを動き回る非常にスピーディーな展開。 そんな中、ワンタッチ、ワンキックで大きく流れを引き寄せられるBallackの働きが光る。 この日はプレッシャーを避け中盤やや低い位置でシンプルプレーに徹していたが、 より守備的なFringsとの連携は抜群で、攻守に渡り2人でゲームを支配していた。 ドイツは両サイドからの攻撃を徹底して繰り返す。 中盤サイドのSchweinsteiger、Schneiderが中へ切れ込み、 出来たスペースへLahm、Friedrichが走りこむ。 このシンプルな攻撃から何度もビッグチャンスを生み出していく。
前半の疲れを考慮したか、後半に入るとポーランドが バイタルエリアに意識を集中させるようになっていく。 中盤でボールを持てるようになったドイツが徐々にペースを掴みだすものの、 ポーランドDF陣の集中力は決して途切れない。 何度も決定的なピンチを迎えるそうになるものの、 最後の最後で足が伸びる。ゴールラインは決して割らせない。 チーム全員でボールを追い、チーム全員でボールを奪う。 鋭いカウンターが繰り出されると、ドイツはファールで止めるしかなかった。 前半とは全く違った展開ながら、白熱した好ゲームが続く。
後半30分、身体を張った献身的な守備でポーランドを支えていたSobolewskiが退場、 中盤にスペースが生まれポーランドは防戦一方に。 ドイツは分厚い波状攻撃から何度もチャンスを迎えるが、 1人少なくなっても決して集中を切らさない鉄壁のDF陣を打ち破る事が出来ない。 人数が少なくなっても極端に守りに入る事は無く、 前線にもしっかり選手を置いて最後まで1点を取りに行ったポーランドだったが、 ロスタイムで遂に力尽きてしまった。 スピードが落ち、疲労の溜まった足は徹底したサイド攻撃に付いていけなくなっていた。 最後はSchneiderの正確なパスと途中出場の2人、 Odonkorの落ち着きとベテランNeuvilleの気迫が勝負を決めた。
いやー本当に面白い試合だった。 今のところダントツで今大会ベストマッチだな。 0-0で終わってくれれば言う事なしだったんだけど、 ポーランドの決して諦めない姿勢をドイツの勝利に対する執念が上回ったという事か。 ポーランドがこのまま大会から姿を消してしまうのは余りにも惜しい。
また、ドイツの若い両CB、MertesackerとMetzelderが今日はものすごく安定してた。 これがこのまま続けばドイツに付き纏う大きな不安の1つが改善される事になる。
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テーマ:2006年FIFAワールドカップサッカー - ジャンル:スポーツ
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